「昨日、どの設定を変えたっけ」「このエラーが出たのは何時ごろだった?」。作業内容は覚えているつもりでも、翌日になると順番があいまいになります。かといって、毎回きれいな表や報告書を作るのは続きません。

そんなときに試しやすいのが、Windowsのメモ帳に昔からある.LOG機能です。テキストファイルの最初の行へ.LOGと書いて保存すると、そのファイルを次に開いたとき、末尾へ現在の日付と時刻が自動で追加されます。

先に大事な点を一つ。これは文章を勝手に保存する「自動保存」ではありません。ファイルを開いた日時を入力する機能です。ここを混同しなければ、パソコンの不具合記録、勉強メモ、日々の作業記録を、驚くほど軽く続けられます。

この記事では、Windowsメモ帳で日付つきログを作る手順、続けやすい書き方、向いていない用途、個人情報を残さない注意点まで、初心者向けに順番に説明します。

メモ帳の.LOG機能とは? 🕒

Microsoftの公式サポートでは、メモ帳ファイルの最初の行に.LOGと入力して保存すると、次にファイルを開いた際、末尾へ現在の日付と時刻が追加されると案内されています。Windows 10とWindows 11のメモ帳が対象です。

仕組みはとても素朴です。

  1. 1行目に.LOGと書く
  2. 名前を付けてテキストファイルとして保存する
  3. いったん閉じる
  4. 保存したファイルをもう一度開く
  5. 末尾に日付と時刻が入り、その下へ新しい記録を書く

専用アプリへの登録も、アカウント作成も、表の設計も要りません。記録を始めるまでの準備が少ないので、「立派な日報は続かなかったけれど、最低限の経過だけは残したい」という場面に合います。

地味な機能ですが、この地味さがむしろ強みです。記録ツールを整えることが目的にならず、開く、1〜3行書く、保存するだけで終えられます😊

日付つき作業記録を作る手順

1.Windowsメモ帳を開く

  1. 画面下のスタートボタンをクリックします
  2. 検索欄へメモ帳と入力します
  3. 検索結果のメモ帳をクリックします

真っ白な画面が開けば準備完了です。WordやExcelを開く必要はありません。

2.最初の行へ.LOGと入力する

1行目の左端へ、半角で次の4文字を入力します。

.LOG

先頭はピリオド、その後ろは大文字のLOGです。余計な空白や説明文を同じ行へ入れず、入力したらEnterキーを押して次の行へ移ります。

ここは見た目が少し不思議です。「これだけで本当に動くの?」と感じますが、.LOGは見出しではなく、メモ帳にログ形式のファイルだと伝える目印です🤔

3.分かる名前で保存する

  1. 左上のファイルをクリックします
  2. 名前を付けて保存をクリックします
  3. 保存先をドキュメントなど、自分が見つけやすい場所にします
  4. ファイル名へパソコン作業記録.txtなどと入力します
  5. 保存をクリックします

デスクトップへ置くと見つけやすい反面、ファイルが増えると埋もれます。続けて使うなら、ドキュメントの中へ作業記録フォルダーを一つ作り、そこへまとめる方が堅実です。

4.閉じて、保存したファイルを開き直す

メモ帳を閉じ、エクスプローラーから保存したパソコン作業記録.txtをダブルクリックします。

ファイルの末尾へ日付と時刻が表示され、その下にカーソルがあれば成功です。そこへ、そのとき行ったことを短く書きます。

.LOG

2026/10/24 14:10
プリンターの電源とUSBケーブルを確認。
テスト印刷は正常。次に同じ症状が出たら用紙設定を確認する。

表示される日付と時刻の形式は、Windowsの地域設定などで見え方が変わることがあります。大切なのは見た目をそろえることより、「いつ書いた記録か」が残ることです。

5.書いたらCtrl + Sで保存する

記録を入力したら、Ctrlキーを押しながらSキーを押して保存します。Microsoftの案内にある.LOG機能が自動で行うのは日時の追記です。自分が書いた本文まで必ず保存される、と決めつけないでください。

日時が出た安心感で、そのまま閉じたくなるところが小さな落とし穴です😅 書く → Ctrl + S → 閉じるを1セットにすると迷いません。

続けやすい書き方は「事実・結果・次」の3行です ✍️

日付が自動で入っても、毎回長文を書こうとすると続きません。おすすめは、次の3つだけを残す方法です。

  • 事実: 何をしたか
  • 結果: どうなったか
  • 次: 次回何を確認するか

たとえば、オンライン学習の記録なら次のように書けます。

事実:Excelの並べ替えを20分練習した。
結果:1列だけ選ぶと表が崩れる理由が分かった。
次:次回はフィルターと組み合わせる。

パソコンの不具合記録なら、次の形が使いやすいでしょう。

事実:起動後にWi-Fiがつながらなかった。
結果:機内モードを一度オン・オフすると復旧した。
次:再発した日時と表示メッセージを残す。

「詳しく書かなければ」と構えるより、あとから自分が読んで状況を思い出せる量で十分です。日付が自動で入るので、本文は要点へ集中できます。

こんな場面に向いています

パソコンの不具合を相談するとき

「たまに動かない」だけでは、原因を絞るのが難しいものです。発生日時、直前にしていた操作、表示された言葉、いったん直った方法を残しておくと、家族や教室、修理窓口へ相談するときの手がかりになります。

エラー画面を撮影できるなら、画像のファイル名も記録へ添えておくと探しやすくなります。ただし、画面に氏名、メールアドレス、注文番号などが写っていないかは確認してください。

勉強や練習の「次にやること」を残すとき

勉強は、前回どこで止まったかを思い出す時間が意外とかかります。最後に次:○○ページの練習問題からと1行残すだけで、次回の再開が楽になります。

できたことだけでなく、引っかかった場所を短く書くのも有効です。きれいな感想文にする必要はありません。「ここが分からない」が残っている方が、次の質問につながります😊

定期作業の抜けを減らしたいとき

月末のファイル整理、機器の確認、資料の更新など、同じ作業を繰り返す場合にも使えます。

ただし、.LOGは通知を出してくれません。期限管理や担当者への連絡が必要なら、カレンダーやタスク管理を併用します。メモ帳は「実施した経過」、カレンダーは「これからの予定」と役割を分けると分かりやすいです。

.LOG機能を過信しない4つの注意点 ⚠️

1.自動保存やバックアップではありません

.LOGは日時を追加する仕組みで、ファイル消失を防ぐバックアップ機能ではありません。大事な記録は、別のドライブや信頼できるクラウド保存など、普段のバックアップ方針に含めます。

2.正確な作業時間は測れません

記録されるのはファイルを開いた時刻です。閉じた時刻や、実際に作業していた時間を自動で測るものではありません。勤務時間、請求時間、試験時間など、正確な時間管理が必要な用途には専用の勤怠・タイマー・業務システムを使います。

3.内容は自由に編集できます

普通のテキストファイルなので、過去の文章を直したり削除したりできます。手軽な個人メモには向きますが、改ざん防止が必要な監査記録や正式な証拠には向きません。

4.パスワードや個人情報を書かない

テキストファイルは、開けばそのまま読めます。次の情報は記録しないでください。

  • パスワードや暗証番号
  • SMSや認証アプリの確認コード
  • クレジットカード番号
  • 生徒・顧客・家族の詳しい個人情報
  • 医療、契約、決済などの機微な内容

「あとで自分しか見ないから」と思っても、共有フォルダーへ移したり、画面共有中に開いたりすることがあります💦 記録は、第三者に見られて困らない範囲へ絞るのが安全です。

目的に合わせた3つの選び方

堅実案:自分だけの短い経過はメモ帳.LOG

数行の作業記録を素早く残すなら、追加アプリが不要な.LOGが最も軽い選択です。AIとしても、まずはこの使い方をおすすめします。1週間だけ試し、続くかどうかを見てください。

共有案:複数人で見るなら共有文書やタスク管理

担当者、期限、コメント、更新履歴が必要なら、メモ帳より共有文書やタスク管理の方が向いています。軽さを優先して必要な管理まで捨てないことが大切です。

攻めの案:たまった記録をAIで整理する

個人情報や機密情報を取り除いたうえで、1週間分の記録をAIへ渡し、「繰り返している問題」「次に試すこと」「未解決の項目」に分けてもらう方法もあります。

ただし、AIのまとめは原文の代わりではありません。日時やエラー名を取り違える可能性があるので、元の記録と照合してから使います。

まとめ:最初の1行だけ覚えれば始められる

Windowsメモ帳の.LOG機能は、ファイルを開くたびに日時を末尾へ追加し、時系列の記録を作りやすくする仕組みです。

  • 最初の行へ半角で.LOGと入力する
  • 名前を付けて保存し、ファイルを開き直す
  • 事実・結果・次を1〜3行で書く
  • 書いたらCtrl + Sで保存する
  • 自動保存、正確な時間計測、監査記録の代わりにはしない
  • パスワードや個人情報は残さない

まずは今日のパソコン作業記録.txtを一つ作り、今日やったことを3行だけ書いてみてください。道具が簡単だと、記録そのものへ集中できます。

SCROOMでは、Windowsの基本操作も、実際の画面を一緒に見ながら練習できます。「保存した場所が分からなくなる」「作業メモを続けられる形にしたい」という方は、無料体験やご相談でお聞かせください。

参考にしたMicrosoft公式情報