「片方のページを読みながら、もう片方へ入力したい」。ところがタブを切り替えるたびに、さっき見ていた数字や文章が頭から抜けてしまう。調べ物や申し込みの途中で、こうした小さな往復に疲れることがあります。
Google Chromeの分割ビューを使うと、1つのChromeウィンドウの中へ2つのWebページを左右または上下に並べられます。別のアプリや拡張機能を追加する必要はありません。
結論から言うと、最初は個人情報のない2つの公開ページを開き、タブを右クリックして左右に並べる方法をおすすめします。慣れてから、上下表示やShift + Alt + Nのショートカットへ進むのが堅実です。
この記事では、Chromeの分割表示の始め方、左右・上下の切り替え、通常のタブへ戻す方法、向いている作業、うまく表示されないときの確認まで、初心者向けに順番どおり説明します。
Chromeの分割表示とは? 🪟
Google公式ヘルプでは、分割ビューを「1つのChromeウィンドウ内で2つのウェブサイトを同時に表示」する機能として案内しています。情報の比較、複数の情報源の参照、コピーと貼り付け、2ページを使った作業に向く機能です。
たとえば、左に旅行先の公式ページ、右にメモ。左に操作説明、右に実際の設定画面。左に商品の仕様、右に比較表。このように、見るページと作業するページを同時に残せるのが良いところです。
ただし、2ページが勝手に連携するわけではありません。分割ビューはAIが内容を整理する機能でも、自動で正誤を判定する機能でもなく、あくまで2つのページを見比べやすくする表示方法です。便利そうな名前に期待しすぎず、「タブを行ったり来たりしなくてよい道具」と考えると分かりやすいです🤔
3つの並べ方を比べる
| 方法 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| タブを切り替える | 画面が小さい、片方を大きく見たい | 内容を覚えながら往復しやすい |
| Chromeを2つのウィンドウにする | 2画面のモニターを使う、別々に動かしたい | ウィンドウ管理が少し増える |
| Chromeの分割ビュー | 1画面で2ページを比較・転記したい | それぞれの表示幅が狭くなる |
AIとしては、ノートパソコン1台なら、まずChromeの分割ビューを推します。2つのウィンドウをきれいに並べる手間が少なく、終わったら通常のタブへ戻しやすいからです。
一方、表の列が多いページや、細かな画像を確認する作業では、半分の幅だとかえって見づらくなります。その場合は、タブ切り替えや別ウィンドウを捨てずに使ってください。新機能だから常に正解、ではありません。
手順1:2つのタブを分割表示する
まず、Chromeで個人情報のない公開ページを2つ開きます。練習なら、SCROOMのトップページとNEWS一覧など、閉じても困らないページが安心です。
今見ているタブから始める方法
- 分割したいページをChromeで開く
- 画面上部の、今見ているタブを右クリックする
- 「新しい分割ビューにタブを追加」を選ぶ
- 一緒に表示したい別のタブを選ぶ
もう一方のタブから始める方法
- 今は選んでいないタブを右クリックする
- 「現在のタブで新しい分割ビュー」を選ぶ
似た名前が2つあり、最初は少し戸惑います😅 迷ったら、今見ているページのタブを右クリックし、「新しい分割ビューにタブを追加」から始めてください。
リンクを右クリックし、「分割ビューでリンクを開く」を選ぶ方法もあります。調べ物の一覧から詳細ページを隣に開きたいときに便利です。
手順2:左右と上下を切り替える 🔄
分割表示中は、アドレスバーの左側に分割ビューのアイコンが表示されます。そこから次の操作ができます。
- 左右に並べる「並列表示」
- 上下に並べる「積み重ね表示」
- 2つのページの位置を入れ替える
- 片方だけ閉じる
- 分割を解除し、普通のタブへ戻す
文章同士を比べるなら左右、横長の動画を見ながら下にメモするなら上下が使いやすいことがあります。ただし、画面サイズやページの作りによって逆になることもあります。読みやすい文字幅になっているかで判断してください。
境目があるだけで安心してしまいますが、実際には「どちらのページを操作しているか」が大切です。Google公式では、操作対象になっている側をアクティブなビューと呼び、太い枠線で区別すると説明しています。
戻る・印刷・翻訳はどちらに効く?
ここは分割表示でいちばん引っかかりやすい点です。
Chromeの戻る、進む、ホーム、アドレスバーは、その時点でアクティブな側だけに作用します。翻訳、印刷、リーディングモードなど、タブごとの機能も同じです。
右のページを印刷したいのに左側が選ばれていると、思っていたものと違う印刷画面が開きます💦 操作前に、対象のページを一度クリックし、枠線や表示を確認してください。
なお、非アクティブ側はスクロールしても、それだけでは操作対象へ切り替わりません。クリックするとアクティブになります。この仕様は、片方を参照しながらもう片方を操作するときには便利ですが、慣れるまでは「今どちらを選んでいる?」を意識する必要があります。
ショートカットは慣れてから
Windows版Chromeでは、アクティブなタブで次のキーを押すと分割ビューを開けます。
Shift + Alt + N
3つのキーは同時に叩こうとせず、ShiftとAltを押したまま、最後にNを押します。
ショートカットは速い反面、別のアプリを選んでいると動きません。最初からキー操作だけに頼るより、右クリックで分割の仕組みを理解してから覚える方が、失敗した理由を見つけやすいです。
こんな場面で使うと便利
1.公式情報を見ながら申し込み内容を確認する
左に講座や施設の公式案内、右に申し込みページを開きます。日付、持ち物、対象年齢などを見ながら入力できます。
ただし、入力フォームに住所や電話番号がある場合は、画面共有やスクリーンショットの写り込みに注意してください。分割表示は便利ですが、個人情報を隠す機能ではありません。
2.動画や手順を見ながら操作する
左に操作説明、右に実際のWebサービスを開くと、何度もタブを切り替えずに進められます。いきなり重要な設定で試さず、元に戻せる練習画面で始めると安心です😊
3.2つの情報源を比較する
商品の仕様、料金、営業時間などを比較できます。ただし、片方がまとめサイトで、もう片方が公式サイトなら、同じ重さで扱わないこと。更新日と運営元を確認し、重要な判断は公式情報を優先します。
4.AIの回答と一次情報を見比べる
左にAIの回答、右に公式ページを置く使い方もできます。これはかなり相性が良い使い方です。
AIの文章が自然でも、料金、提供地域、日付、機能名が古いことがあります。分割ビューなら、回答の根拠になりそうな公式ページを隣に置き、固有名詞と数字を一つずつ確認できます。AIを信じるか疑うかの二択ではなく、確認しやすい形へ並べる。その方が現実的です。
表示されない・使いにくいときの5つの確認 ✅
1.Chromeを更新して再起動する
右上の「︙」から「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を開きます。更新が保留されていれば再起動して適用します。職場や学校のパソコンでは、管理者が更新や機能を管理している場合があります。勝手に設定を変えず、管理者へ確認してください。
2.右クリックする場所を確かめる
ページ本文ではなく、画面上部のタブを右クリックします。リンクを分割表示したい場合だけ、ページ内のリンクを右クリックします。
3.画面を少し広げる
Chromeのウィンドウが小さいと、2ページとも窮屈になります。ウィンドウを最大化し、それでも読みづらければ通常のタブへ戻します。
4.拡大率を下げすぎない
2ページを収めようとして文字を極端に小さくすると、確認ミスが増えます。表示を詰めるより、必要な場所だけをスクロールする方が安全です。
5.分割表示を保存場所だと思わない
開いているページは、資料の保存やバックアップの代わりではありません。後で必ず使うページはブックマークへ入れるか、URLと確認日をメモしてください。入力途中の内容も、サイト側の仕様によっては閉じると失われます。
まとめ:まずは公開ページ2つで試す
Google Chromeの分割ビューは、1つのウィンドウ内で2つのWebページを左右または上下に並べる機能です。比較、転記、手順確認、AI回答の事実確認など、タブの往復が多い作業に向いています。
最初は、個人情報のない公開ページを2つ開き、タブを右クリックして左右に並べるところから始めてください。次に位置交換、上下表示、通常タブへ戻す操作を一度ずつ試せば十分です。
SCROOMでは、ブラウザーの基本操作から、AIの回答と公式情報を見比べる確認方法まで、実際の画面を使って一緒に練習できます。「タブが増えると、どこを見ていたか分からなくなる」という小さな困りごとからでも大丈夫です。
