「隣のパソコンへ写真を1枚送りたいだけなのに、自分宛てのメールを作って、添付して、もう一台で開く」。慣れている方法なので間違いではありませんが、目の前に2台あると少し遠回りに感じますよね😅
Windows 11には、BluetoothやWi-Fiを使って、近くのWindowsパソコンへ写真、書類、Webページのリンクなどを送る近距離共有があります。USBメモリを抜き差しせず、クラウドへ公開リンクを作らず、その場で受け取れるのが良いところです。
結論から言うと、最初は「自分のデバイスのみ」で、個人情報の入っていない写真を1枚送る方法が堅実です。家族や教室の別アカウントのPCへ送る場合だけ、一時的に「近くにいるすべてのユーザー」へ広げ、送信後に戻します。いつも全員へ見える設定にする必要はありません。
この記事では、Windows 11の近距離共有をオンにし、2台のPCでファイルを送受信する手順、送れないときの確認、USBメモリやOneDriveとの使い分けまで、初心者向けに順番どおり説明します。
Windows 11の近距離共有とは? 📤
Microsoftの公式案内では、近距離共有はBluetoothまたはWi-Fiを使い、近くのWindowsデバイスへドキュメント、写真、Webサイトのリンクなどを送る機能です。送る側と受け取る側の両方で機能を有効にする必要があります。
ここで名前が似ていて迷いやすいのが、スマートフォンの「Quick Share」やApple製品の「AirDrop」です。Windowsの近距離共有は、まずWindows PC同士で送る機能として考えると分かりやすいです。スマートフォンからWindowsへ写真を移す目的なら、USBケーブル、スマートフォン連携、Googleフォトなど、別の方法が向いています。
また、近距離共有は「相手のフォルダーをずっと共有する」ネットワーク共有とも違います。送りたいファイルをその都度選び、相手側が通知から受け取る、一回ごとの受け渡しです。
3つの送り方を比べる
同じ写真を送るにも、向いている方法は違います。
| 方法 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 近距離共有 | 近くにあるWindows PCへ、数個の写真や書類をすぐ渡す | 両方のPCで設定が必要。共有範囲と相手のPC名を確認する |
| USBメモリ | ネットにつながっていないPC、大量ファイルの移動 | 抜き差し、紛失、古いファイルとの混同に注意する |
| OneDrive・メール | 離れた相手へ送る、後から同じファイルを開く | 共有相手、リンク権限、添付容量を確認する |
SCROOMとしては、近くの自分のPC同士なら近距離共有、離れた相手ならOneDrive、ネットなしならUSBメモリをおすすめします。一つの方法ですべて済ませようとしない方が、かえって迷いません。
手順1:2台のPCで近距離共有をオンにする
まず、送るPCと受け取るPCの両方で、次の順に開きます。
- スタートをクリックする
- 設定を開く
- システムをクリックする
- 近距離共有を開く
- 「自分のデバイスのみ」または「近くにいるすべてのユーザー」を選ぶ
同じMicrosoftアカウントでサインインしている自分のPC同士なら、「自分のデバイスのみ」が第一候補です。知らないPCから受信候補として見えにくく、範囲を必要以上に広げません。
家族のPC、教室のPCなど、別のMicrosoftアカウント間で送る場合は「近くにいるすべてのユーザー」が必要になることがあります。ただし、Microsoftはこの設定を選ぶと、PCのBluetooth MACアドレスと名前が周囲のデバイスで利用可能になり、PCと利用者を結び付ける情報になり得ると案内しています。
少し難しく聞こえますが、実際の行動は単純です。必要な間だけ全員へ広げ、終わったら自分のデバイスのみ、またはオフへ戻す。これなら便利さと見つかりやすさの両方を調整できます🤔
手順2:受信したファイルの保存先を確認する
近距離共有の設定画面には、受信ファイルの保存先を変更する項目があります。何も考えず受け取ると、「届いたはずなのに、どこへ入った?」が起きがちです💦
初めて使う日は、設定画面に表示された保存先をメモしておきます。仕事用のPCで保存場所を変えるなら、次のような分かりやすい専用フォルダーを作るのも一案です。
- 受信ファイル
- 一時受け取り
- 家族からの写真
ただし、受け取ったファイルを専用フォルダーへ置きっぱなしにすると、同じ写真や古い書類が増えます。内容を確認したら正式な保存先へ移し、不要なものを削除するところまでを一組にしてください。
手順3:エクスプローラーから写真・書類を送る
設定できたら、まず個人情報の入っていない写真1枚で練習します。
- 送る側のPCでエクスプローラーを開く
- 送りたいファイルを1つ選ぶ
- 上部の共有をクリックする
- 一覧に表示された受信側PCの名前を選ぶ
- 受信側の通知で保存または保存して開くを選ぶ
- 保存先を開き、送ったファイルと同じ内容か確認する
ファイルを右クリックして「共有」を選ぶ方法もあります。ただし、Windowsの右クリックメニューにはアプリ固有の共有やOneDrive共有が並ぶことがあります。画面が違って見えたら、上部ツールバーの共有から試す方が見つけやすいでしょう。
受信側に通知が出たら、反射的に「保存して開く」を押さず、送信元のPC名とファイル名を確認します。自分で送信を始めていないファイルや、拡張子が分からないファイルは受け取らなくて構いません。本物の近距離共有の通知でも、内容まで安全とは限らないからです。
Webページのリンクも送れる 🌐
近距離共有は写真やWord・PDFだけではなく、Microsoft Edgeで開いているWebページのリンクも送れます。長いURLを紙に書いたり、自分宛てメールへ貼ったりしなくて済むのは、地味ですが便利です😊
Microsoft公式の手順は次の流れです。
- Edgeで送りたいページを開く
- 右上の設定など(…)を開く
- その他のツールから共有を選ぶ
- 受信側PCの名前を選ぶ
- 受信側の通知で開くを選ぶ
ただし、リンクを受け取った先でログイン状態まで引き継がれるわけではありません。有料ページ、社内ページ、Googleドライブの限定ファイルなどは、受信側にも閲覧権限が必要です。「リンクが届いた」と「中身を見られる」は別だと覚えておくと混乱しません。
送れないときは、4か所だけ確認する
PC名が出ない、待ったまま進まないときは、設定を何度も変更する前に次の順で確認します。
1.両方のPCで近距離共有がオンか
送信側だけオンでも相手は見つかりません。2台とも「設定」→「システム」→「近距離共有」を開き、同じ共有範囲になっているか見ます。「自分のデバイスのみ」を使う場合は、同じMicrosoftアカウントでサインインしているかも確認します。
2.BluetoothとWi-Fiがオンか
近距離共有はBluetoothまたはWi-Fiを使います。機内モードがオンになっていないか、BluetoothやWi-Fiを誤って切っていないかを確認してください。
3.同じプライベートWi-Fiにつながっているか
Microsoftによると、最新のWindows 11では、共有先のWindows PCが同じプライベートWi-Fiネットワークに接続されている場合、Wi-Fi経由で共有できます。それ以外はBluetoothが使われます。
大きめの写真や複数ファイルで時間がかかるなら、2台を同じ信頼できる家庭・教室のWi-Fiへ接続してから試します。駅や店の公衆Wi-Fiを、転送のためだけにプライベート扱いへ変えるのはおすすめしません。
4.通知センターに受信通知が残っていないか
通知が一瞬表示されて消えたように見えても、通知センターに残っている場合があります。受信側でタスクバー右下の日付・時刻付近をクリックし、受信の通知がないか確認します。集中モードを使っていると、画面上へ大きく出ず、後から通知センターで気づくこともあります。
それでも見つからなければ、まず小さな画像1枚へ戻し、2台を近づけて再試行します。いきなり大量の動画で試すと、「設定が違う」のか「転送に時間がかかる」のかを切り分けにくくなります。
安全に使う5つの確認 ✅
近距離共有は便利ですが、受信範囲を広げるほど確認が大事になります。
- 普段は「自分のデバイスのみ」を選ぶ
- 「近くにいるすべてのユーザー」は必要な間だけ使う
- 送る前に写真の写り込み、氏名、住所、名簿、契約情報を確認する
- 受信時に送信元PC名とファイル名を確認する
- 送信後に受信範囲を戻し、保存先のファイルを整理する
特に教室や職場では、PC名に本名や会社名がそのまま入っていることがあります。「全員」にする前に、設定の「システム」→「バージョン情報」付近でデバイス名を確認すると安心です。名前を変える必要があるかは管理ルールも関わるため、共用PCでは勝手に変更せず管理者へ相談してください。
Windows 10を使っている場合の注意
Microsoftの現行ページでは、近距離共有はWindows 10とWindows 11の間でも案内されています。ただし、Windows 10の通常サポートは2025年10月14日に終了しました。
機能が動くことと、OSが安全に更新され続けることは別です。古いWindows 10 PCからファイルを救出する一時的な用途はあり得ますが、日常利用を続ける判断は、Windows 11へ更新できるか、買い替えが必要かも含めて考えてください。
まとめ:まずは写真1枚、受信範囲は狭く
Windows 11の近距離共有は、「隣にあるPCへ少しだけ送りたい」という場面でちょうどよい機能です。メール、クラウド、USBメモリにはそれぞれ良さがありますが、目の前の2台だけで受け渡すなら、近距離共有の短さが効きます。
私が最初におすすめしたいのは、設定を広く開放することではありません。自分のデバイスのみ、小さな写真1枚、受信先の確認から始めることです。1回成功すれば、どこを見ればよいかが分かり、次からは驚くほど気軽になります。
SCROOMでは、ファイルの送り方だけでなく、「この写真を送って大丈夫か」「USBとクラウドのどれが自分に合うか」まで、実際の画面を見ながら整理できます。大切なデータで試す前に、練習用ファイルで一緒に確認してみましょう。
