メールやダウンロードで届いたファイル名の最後に「.zip」と付いていて、ダブルクリックはできたものの、その後どうすればよいか迷ったことはありませんか。

ZIPは、複数のファイルを一つにまとめたり、内容によっては容量を小さくしたりするための形式です。ただし、ZIPにしただけで秘密が守られるわけではなく、届いたZIPを開いてよいかどうかも別の判断です。ここを混同すると、送ったつもりのファイルが足りない、編集内容が保存されない、不審な実行ファイルを開いてしまう、といった困りごとにつながります。

先に結論を言うと、Windows 11では標準機能でZIPの作成と展開ができます。受け取ったZIPは、いきなり中のファイルを実行せず、送信元と中身を確認し、必要ならMicrosoft Defenderでスキャンしてから「すべて展開」する方法が堅実です。

この記事では、ZIPの意味、圧縮と解凍の違い、Windows 11での具体的な操作、安全に受け渡すための確認を初心者向けに整理します。

ZIPは「小さくする」だけでなく「一つにまとめる」形式 📦

ZIPファイルは、複数のファイルやフォルダーを一つの入れ物にまとめるために使われます。Microsoftの公式案内でも、ZIPはファイルサイズを小さくし、複数のファイルをまとめて共有しやすくする形式と説明されています。

たとえば、写真5枚、案内文1つ、申込書1つをメールで送るとします。7個を別々に添付すると、受け取る側が一部だけ保存し忘れるかもしれません。体験会資料.zipのように一つへまとめれば、ひとかたまりとして渡せます。

ただし、ZIPにすれば必ず大幅に小さくなるわけではありません。JPEG写真や動画、PDFなどは、すでに圧縮されていることが多く、ZIPにしても容量がほとんど変わらない場合があります。「ZIPにしたのにメールへ添付できない」となっても、操作ミスとは限りません😅

ZIPの主な役割は、次の二つです。

  • 複数のファイルを一つにまとめる
  • 圧縮できる内容なら、全体の容量を小さくする

「圧縮」はZIPを作る操作、「解凍」または「展開」はZIPから通常のファイルを取り出す操作、と覚えると迷いにくくなります。

Windows 11でZIPファイルを作る手順

Windows 11の標準機能なら、追加アプリを入れなくてもZIPを作れます。まずは最も失敗が少ない、フォルダーごとまとめる方法です。

堅実案:送るものを一つのフォルダーへ集めてから圧縮する

AIとして最も推す方法です。

  1. デスクトップやドキュメントで、新しいフォルダーを作ります。
  2. フォルダー名を、相手と内容が分かる名前にします。例:SCROOM体験会資料_20260827
  3. 送るファイルをそのフォルダーへコピーします。原本を直接移動しない方が安全です。
  4. フォルダーを開き、必要なファイルが全部そろっているか確認します。
  5. フォルダーを右クリックします。
  6. 表示されたメニューから「ZIPファイルに圧縮」を選びます。環境によっては「その他のオプションを表示」→「送る」→「圧縮(zip形式)フォルダー」と表示されます。
  7. 同じ場所に作られた .zip ファイルの名前を確認します。
  8. ZIPを一度開き、中に必要なファイルが入っているか確認してから送ります。

先に専用フォルダーへコピーするのは、少し遠回りに見えます。しかし、関係のないファイルを選んだり、必要な1個を選び忘れたりする事故を減らせます。ファイル選択でCtrlキーを押し続けるのが苦手な方にも向いています😊

標準案:複数のファイルを選んで直接ZIPにする

同じフォルダーにある複数ファイルをCtrlキーを押しながら選択し、右クリックして「ZIPファイルに圧縮」を選ぶ方法です。慣れていれば速いのですが、選択が途中で外れたり、余計なファイルが混ざったりしやすいため、作成後の中身確認は省かないでください。

攻め案:7zやRARなど別形式・暗号化を使う

Windows 11 バージョン24H2では、ZIPに加えてRAR、7z、TARなど複数のアーカイブ形式を扱えます。一方、Microsoftの公式案内では、暗号化されたアーカイブの作成・展開はWindows標準機能だけでは対応しない場合があり、必要なら外部アプリを検討するよう説明されています。

大容量データや業務指定がある場合は選択肢になりますが、相手の環境で開けるか、外部アプリの配布元が正しいか、パスワードをどう安全に伝えるかまで決める必要があります。初心者同士の一般的な受け渡しなら、まずZIPを推します。

受け取ったZIPを解凍する手順 🔓

ZIPはダブルクリックすると、通常のフォルダーに似た画面で中身を見られます。ここで「見えているから、もう解凍できている」と思いやすいのですが、まだZIPの中をのぞいている状態です。

中のWordやExcelを直接開いて編集すると、保存場所が分かりにくくなったり、変更が期待した場所へ残らなかったりすることがあります。編集する前に、通常のフォルダーへ展開するのが安全です。

  1. 受け取ったZIPファイルを右クリックします。
  2. 「すべて展開」を選びます。
  3. 展開先を確認します。迷ったら、ZIPと同じ場所に作られる標準のフォルダーで構いません。
  4. 「展開」をクリックします。
  5. 新しく作られた通常のフォルダーを開きます。
  6. ファイル名、個数、拡張子を確認します。
  7. 必要なファイルを開きます。

一つのファイルだけ必要な場合は、ZIPを開き、そのファイルを通常のフォルダーへドラッグして取り出すこともできます。ただし、何を取り出したか分からなくなりやすい方は「すべて展開」で丸ごと取り出す方が堅実です。

ZIPを開く前に確認したい5つの安全ポイント 🛡️

ZIPは便利な入れ物ですが、安全性を保証する印ではありません。ZIPの中にWordや写真だけでなく、アプリ、スクリプト、ショートカットなどを入れることもできます。

1.本当にその相手から届く予定だったか

表示名だけで判断せず、メールアドレスや送信経路を確認します。「請求書」「写真」「重要資料」など、急いで開かせる名前でも、心当たりがなければ送信者へ別の手段で確認します。

2.拡張子を表示して中身を確認する

写真.jpg案内.pdf名簿.xlsxのように、ファイル名の最後で種類を確認します。写真.jpg.exeのように二重に見える名前や、.exe.msi.bat.cmd.jsなど実行につながるファイルが入っている場合は、目的が明確になるまで開かないでください。

拡張子が表示されない場合は、エクスプローラー上部の「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」をオンにします。見慣れない文字が増えますが、正体を確かめる助けになります🤔

3.Microsoft Defenderでスキャンする

Windows セキュリティでは、特定のファイルやフォルダーを右クリックし、「その他のオプションを表示」→「Microsoft Defenderでスキャン」を選べます。ZIPをスキャンし、展開後のフォルダーも必要に応じて確認します。

スキャンで問題が見つからなかったとしても、送信元確認が不要になるわけではありません。新しい脅威や、悪意ではないが不要なアプリもあるため、送信元・目的・スキャンの三つを組み合わせて判断します。

4.SmartScreenの警告を反射的に消さない

Microsoft EdgeのSmartScreenは、悪意があると報告されたサイトやファイル、一般的なダウンロードとして認識されていないファイルについて警告します。警告が出たときに「詳細」から強行することを手順として覚えるのは危険です💦

配布元の公式ページか、ファイル名と目的が一致するか、送信者に確認できるかを見直します。判断できなければ削除し、必要なら送信者へ再送を依頼します。

5.ZIPは暗号化や個人情報保護の代わりではない

通常のZIPは、中身を一つにまとめるだけで、住所、電話番号、顔写真、名簿、契約書などを秘密にするものではありません。さらにMicrosoftは、暗号化されたファイルをZIPへ追加すると、展開時に暗号化が解除され、情報が意図せず漏れる可能性があると注意しています。

個人情報を送る必要がある場合は、そもそもメール添付でよいか、共有先を限定できるクラウドや組織指定の方法がないかを先に確認してください。

よくある勘違いと対処法

ZIPにしたのに容量がほとんど減らない

JPEG、MP4、PDFなど、すでに圧縮されているファイルは、ZIPにしても大きく減らないことがあります。容量制限を超える場合は、写真の寸法や動画の画質を見直す、ファイルを分ける、許可されたクラウド共有を使う、といった別の方法を検討します。

ZIPの中で編集したファイルが見つからない

ZIPを「すべて展開」し、通常のフォルダー側で編集してください。ダウンロードフォルダー、展開先、最近使ったファイルを確認し、それでも分からない場合は同じ名前で検索します。

パスワード付きZIPなら安全だと思った

パスワードを同じメール本文に書けば、メールを見られた人には両方が届きます。また、暗号化方式や相手の環境によっては開けません。パスワードZIPを惰性で使うより、共有相手を指定できる仕組みを選ぶ方が管理しやすい場合があります。

解凍後のZIPは消してよいのか

展開したファイルがすべて開けて、必要な内容がそろい、別の場所へ保存できたことを確認してから削除します。すぐ消すのが不安なら、数日だけ保管し、用途が終わったら整理します。

まとめ|ZIPは「まとめる」、安全確認は別に行う

ZIPの基本は次の4点です。

  • ZIPは複数ファイルを一つにまとめ、内容によって容量も小さくする
  • 作るときは専用フォルダーへコピーしてから圧縮するのが堅実
  • 受け取ったら、編集前に「すべて展開」する
  • 送信元、拡張子、Defender、SmartScreenを確認し、ZIPだから安全とは考えない

便利な機能ほど、操作と安全性を一緒に覚えると長く使えます。最初は「圧縮」「解凍」という言葉が難しく見えても、実際に一度、自分で作った練習用フォルダーをZIPにし、展開してみると流れがつかめます😊

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