ChatGPTを使っていて、「ちゃんと聞いたつもりなのに、なんかズレるな」と感じることはないでしょうか。
返ってくる答えが浅かったり、毎回それっぽいけれど使いにくかったり、結局は自分でかなり直していたり。ChatGPT初心者の方ほど、この壁にぶつかりやすいです。
でも、ここでいきなり難しいプロンプト術を覚えなくても大丈夫です。実はその前に、かなり大事なポイントがあります。
それが、「何を頼むか」より前に、「どんな前提で頼むか」を整えておくことです。
今日はこの考え方を、ChatGPTの精度を上げたい初心者の方向けに、できるだけやわらかく整理してみます。
ChatGPTの精度が上がらないのは、センス不足ではありません
ChatGPTを使い始めると、「自分の聞き方が悪いのかな」「もっと上手いプロンプトを書ける人じゃないとダメなのかな」と思ってしまうことがあります。
でも、そこはあまり心配しなくて大丈夫です。ChatGPTの精度が上がらない理由は、書き方のセンスよりも、材料が足りていないことのほうが多いです。
たとえば、「投稿文を作って」「この文章を分かりやすくして」「ブログの構成を考えて」とだけ頼むとします。
もちろんChatGPTは答えてくれます。ただ、その答えがふわっとしやすいのは自然なことです。なぜなら、AIはその時点で次のようなことを知らないからです。
- 誰に向けて書くのか
- 何のために書くのか
- やさしく書きたいのか、しっかり説明したいのか
- 避けたい言い回しはあるのか
- 最後に何を案内したいのか
人に頼みごとをするときも、前提なしで「いい感じに作って」と言われたら困りますよね。ChatGPTも同じです。賢そうに見えても、伝えていない背景まで自動でぴったり当ててくれるわけではありません。
だから、ChatGPT初心者の方ほど、すごいプロンプト探しを始める前に、まずは前提をまとめておくほうが効果が出やすいです。
「前提置き場」って何? できるだけ簡単に言うと
前提置き場というのは、難しく言うと設定情報ですが、もっと気楽に言えば「ChatGPTに先に渡しておく説明メモ」です。
毎回ゼロから説明しなくていいように、自分の基本情報をまとめておくイメージです。
たとえば、こんな内容を先に置いておきます。
- 自分が何について発信しているか
- どんな人に向けて伝えたいか
- 文章の雰囲気をどうしたいか
- 避けたい言い方はあるか
- 最後に何につなげたいか
これがあるだけで、「この前提でブログ構成を考えて」「この前提でX投稿を5本作って」と頼んだときのズレがかなり減りやすくなります。
要するに大事なのは、毎回その場でうまい言葉をひねり出すことではなく、ChatGPTが判断しやすい土台を先に作っておくことなんですね。
前提置き場があると、なぜChatGPTの答えがよくなるのか
ここは少しだけ丁寧に見ておきたいところです。
ChatGPTの返答がぼんやりするのは、能力が足りないというより、判断の手がかりが少ないからです。
たとえば、前提がないまま「初心者向けの記事を書いて」と頼むと、AIはかなり広い範囲を想像しながら答えることになります。
- 本当に初心者向けでいいのか
- どのくらい噛み砕けばいいのか
- 読者は主婦なのか、会社員なのか、学生なのか
- 売り込みたいのか、まず信頼を作りたいのか
こうなると、どうしても無難で平均的な文章になりやすいです。
逆に前提があると、AIはかなり動きやすくなります。
- 初心者向けだから難しい言葉は減らそう
- 不安が強い読者なら、先に安心感を出そう
- 固すぎる文章は避けて、会話っぽくしよう
- 最後は相談や申込みにつながる流れにしよう
この差が、そのままChatGPTの精度の差になります。
つまり、精度を上げるコツは「質問を長くすること」だけではありません。AIが迷わないように前提をそろえてあげることが、かなり効いてきます。
初心者なら、前提置き場にまずこの5つがあれば十分です
では、実際に何を書けばいいのか。最初から完璧に作らなくても大丈夫です。
まずは次の5つくらいを入れておけば、かなり使いやすくなります。
1. 自分が何について発信したいのか
たとえば「AI活用」「副業」「パソコン教室」「子どものプログラミング学習」などです。ここが曖昧だと、ChatGPTの答えも広がりすぎます。
2. 誰に向けて伝えたいのか
主婦なのか、会社員なのか、シニアの方なのか、保護者の方なのか。相手が変わると、伝え方もかなり変わります。
3. どんな口調にしたいのか
やさしく話しかける感じにしたいのか、落ち着いた雰囲気にしたいのか、先生っぽくしたいのか。この指定があるだけで文章の印象はかなり変わります。
4. 避けたい表現
煽りすぎる言い方は避けたい、専門用語だらけは避けたい、上から目線は避けたい。こういうNGも先に入れておくと便利です。
5. 最後に何につなげたいのか
無料相談なのか、講座案内なのか、体験申込みなのか。ここまで決まっていると、記事の終わり方も自然になります。
前提置き場の作り方は、そんなに難しくありません
「それならやってみたいけど、どう作ればいいの?」という方も多いと思います。
やり方は本当にシンプルです。
手順1. まずはメモ帳でもGoogleドキュメントでもOK
専用ツールを用意しなくても大丈夫です。まずは普段使っているメモに、ChatGPT用の前提メモを1つ作れば十分です。
手順2. テーマ・読者・口調・NG表現・案内先を書く
最初は一行ずつで構いません。細かく書けなくても、とにかく今の自分の考えを見える形にしておくことが大事です。
手順3. その前提を渡してから依頼する
たとえば「以下の前提で、初心者向けの記事見出しを考えてください」といった形で使います。これだけで、かなり返答のブレが減りやすくなります。
手順4. ズレたら、プロンプトより先に前提を直す
ここが意外と大事です。うまくいかないと、つい聞き方だけを変えたくなりますが、実は前提のほうが足りていないことがよくあります。
読者像がぼんやりしていないか。口調の指定が足りないのではないか。案内したい内容が抜けていないか。そういうところを見直すと、ChatGPTの精度は上がりやすいです。
この考え方は、仕事でも日常でもかなり使えます
前提置き場というと、発信している人向けに見えるかもしれません。でも実際は、それ以外にもかなり使えます。
たとえば仕事なら、会社の業種、お客様の特徴、普段の文体、提案の方針をまとめておく。これだけでも、メール文や案内文、企画のたたき台が作りやすくなります。
学習で使うなら、学年、理解度、苦手なこと、やさしい言葉で説明してほしいことを入れておくと、かなり使いやすくなります。
家庭の中で使う場合でも、整理したい情報の種類や、難しい言葉を避けたいことを先に渡しておけば、返ってくる答えの扱いやすさが変わります。
つまり前提置き場は、裏ワザというより、ChatGPTを自分向けに調整していくための基本の考え方なんですね。
ChatGPT初心者の方は、まずここからで十分です
もし今、ChatGPTを使っていて「便利そうだけど、まだ自分の仕事や発信にうまく乗ってこないな」と感じているなら、まずは前提置き場を1つ作ってみてください。
完璧でなくて大丈夫です。むしろ最初はざっくりでもいいので、自分が何をしたいのか、誰に向けているのか、どんな雰囲気で伝えたいのかを書き出してみるだけで十分です。
それだけでも、ChatGPTの答え方が少しずつ変わってきますし、自分の考えも整理しやすくなってきます。
SCROOMでは、こういうAIの使い方もやさしく整理しています
SCROOMでは、ChatGPTや生成AIを「ちょっと触って終わり」にせず、仕事や発信、日常の中で使える形にしていくことを大切にしています。
「毎回うまく返ってこない」「自分向けに整える考え方がまだ分からない」「初心者向けにちゃんと教えてほしい」と感じている方には、今回のような前提整理の考え方がかなり役立ちます。
富山でAI活用を学んでみたい方、ChatGPTをもっと実用的に使えるようになりたい方は、SCROOMまでお気軽にご相談ください。やりたいことに合わせて、一緒に整理していけます。